■妄想■
君を傷つけたのは誰なのか 今そんなことはどうでもいい
君を癒せるのは誰なのか それこそが重要

愛に飢えていた訳ではない 君の手が欲しいだけ
叶わぬ願いを抱きしめて今日もまた眠る

星が瞬く 君が笑う
僕にとってそう変わらない事
当たり前で当然 失くせない必然

もう何を信じればいいのかわからなくなってしまった
君にとって無害な存在で在ればいいなんて下手なウソ
君だけしかいらないんじゃない 君だけ欲しいという事
世界を覆せるなら 他人なんて消えてしまえばいい


君を失くしたのは何故なのか 答えはまだ見えない
君を抱きしめられるのか それこそが欲望

愛に飢えていた訳ではない 君に飢えていたのさ
掴んだ物は永遠なんて思ったら馬鹿を見る

月が微笑む 君が眠る
僕にとってそう変わらない事
当たり前で当然 安堵する真実

もう何を信じればいいのかわからなくなってしまった
君にとって有害な存在で在るという悲惨な事実
君だけしかいらないんじゃない 君だけ欲しいという事
世界を覆せるなら 君を知らない僕に還せばいい


覆せるのなら 君という存在を消して 知らぬが仏と笑うさ
今 君が不幸だという吉報を待つ 救い出せるのは僕だけであるのなら

もう
何を考えればいいのかさえわからなくなってしまった
君にとって愛する存在で在れという妄想

始まったのなら終わりは必ず訪れる
きっとまだスタートラインだと思い込むウツツヲ

終わりがあるならこの命尽きるその時



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